肩こりに効くツボ
肩こりは血流の悪さが原因
肩が凝るのは肩にある筋肉の悲鳴です。
首から肩のまわりの筋肉にはたくさんの血管が通っていて、ここを通る血流により筋肉たちは栄養や酸素をもらっています。
しかし、肩の筋肉に負担をかけると、筋肉が硬くこわばって血管を圧迫し、血行が悪くなってしまいます。
すると、筋肉たちに貯まる疲労物質も除去されず、栄養もやってこず、結果として肩の筋肉のこわばりや重さといった症状になります。
コリがさらに筋肉のコリを助長して血行が悪くなるという悪循環に陥っていきます。
滞った血液の流れを良くする事で肩こりの症状は緩和されます。
血流の悪い肩こりの原因と対策
血流の悪さは「動かない」「冷え」「ストレス」から生まれると東洋医学では考えています。
対策はまさにその反対である「血流促進」です。
同じ姿勢
長時間のデスクワークなど同じ姿勢を続けていると、首や肩の負担が増えます。
頭の重みで筋肉がカチカチに固まり、肩こりにつながります。
長時間の同一姿勢を意識的に動かすように心がけましょう。
運動不足
運動をしないと全身をめぐる血流も悪化します。
動かないことによる筋肉の衰えも加わり、肩の負担が大きくなります。
適度な運動で筋力アップと血流促進を目指しましょう。
ただし無理すると逆に肩こりの痛みが増強してしまうので、ゆっくり少しずつ運動することが大切です、
冷え
カラダの熱が足りないことで血流が鈍り、肩こりが起こるます。
肩だけでなく、体全体(特に下半身)を保温してください。
電子レンジで温めるホットパックを肩こりの部位に当てるのも効果的です。
ストレス
肩こりはストレスとも関係しています。
過剰なストレスにさらされていると、自律神経が乱れて血行不良が生じます。
東洋医学では、気も巡りが悪くなると血流も悪くなる、と考えます。
肩こり対策としてストレス発散が大切です。
血流の悪い肩こりにいいツボ
セルフケアの一環として、ツボ押しも効果があります。
肩こりに良いツボを紹介します。
【セルフケアのツボ押し】
・押しやすい指を使って、強く刺激せず、ゆっくり圧を加える。
・イタ気持ちいいくらいの強さで。
・刺激の方法はギュッギュッと押しても、じわ~と圧をかけても、ゆっくり円を描くように刺激してもかまいません。
・毎日行うことでゆっくり変化を感じます。
手三里(てさんり)
ヒジを曲げた時にできるシワに人さし指をおき、指幅3本下。
くすり指があたっているところが手三里です。
風池(ふうち)
首の後ろの左右のスジに指をおき、指をすり上げていきます。
髪の生え際まできたら、左右外側のくぼみでいちばんへこんでいるところが風池です。
肩コリのつらい部位
ご自分が気になる場所を指でマッサージします。
ホットパックで温めるのも効果的です。
まとめ
肩こりは慢性化している人がほとんどです。
長年の血流の悪さが肩の筋肉のコリを生んでいる悪循環の最中にあります。
セルフケアもツボ押しも有効ですが、やはり地道に継続することが大事になります。
変化もゆっくりゆっくり出てきます。
セルフケアだけでは改善がゆっくり過ぎる人には鍼灸があります。
鍼灸施術は血流促進が得意ですので、肩こりも得意です。
コリのある場所に直接刺激できるのも鍼治療ならではです。
関心のある方は、鍼灸も試してみてください。