勃起するチカラを向上させる

仙骨部への鍼通電刺激が勃起機能を向上させる

勃起力
勃起障害に対して仙骨部にある「中髎穴(BL33)」への鍼治療が有効であると言われているが、どうしてなのかは分かっていませんでした。
伝統的な東洋医学(鍼灸)では、仙骨辺りのツボには「生殖器系に効かすことができる」と言われています。
これは男女関係なく、女性の婦人科系の不調にも仙骨辺りのツボは必須です。

今回、麻酔下のラットの陰茎海綿体内圧を指標に、中髎穴への鍼通電刺激が勃起機能にどのように作用するのかの研究を紹介します。

『仙骨部への鍼通電刺激が麻酔下ラットの勃起機能に及ぼす影響』
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsam/66/1/66_14/_article/-char/ja

【要約】
第三仙骨孔付近に鍼通電刺激を1分間行った。
結果、5.0mAの刺激の際に陰茎海綿体内圧の有意な増加を認めた(=勃起機能が向上した)。
上脊髄性中枢を介し海綿体神経を刺激することで作用していることが分かった。

当院の考察

勃起力に鍼
内容が専門的な話でしたが、ようするに「中髎穴付近にパルス鍼をすると勃起しやすくなる事が分かった」という結果です。

「生殖器系に効くツボ」という伝統的な作用が確かめられたわけですね。
古来より言われてきたことの現代科学的仕組みが明らかになりました…、が、日々鍼灸治療をしている我々としてはこの意味は「より確信を持って施術できるようになるかな」程度ではあります(笑)
もちろん、患者さんに説明しやすくなるメリットはあります(^^)/

実際の施術にはさほど影響しないのですが、こういう知見の積み重ねは勉強のために、引き続き学んでいきたいです。
大事な学びではあります、はい。
頑張ります!

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