検査では異常なしでも続くめまい|鍼灸ができること

続くめまいに鍼灸のススメ

検査で異常なしのめまいに鍼灸・写真1

病院で検査を受け、「特に異常はありません」と言われたにもかかわらず、めまいが続いている。
この状況は、経験した人にしか分からないつらさがあります。

ふらつきや不安感を抱えながら、仕事や家事、家族のことをこなす毎日は、想像以上に消耗するものです。

それでも「自分が弱いからなのかもしれない」と自分を責めながら、ここまで頑張ってこられたのではないでしょうか。

結論から申し上げます。

「西洋医学的に異常なし」と言われためまいには、別の見方が必要です。
西洋医学の検査機器では捉えきれない「心身のバランスの崩れ」と「体質の変化」がサインとして現れているものです。

そして、それは東洋医学に基づいた鍼灸で整えていくことが可能です。

今回は、検査で異常なしと言われためまいが治らない人へ、東洋医学(鍼灸)をお勧めるワケを解説します

西洋医学からみた「検査に異常がないめまい」

検査で異常なしのめまいに鍼灸・写真2

西洋医学では、めまいの原因を主に耳、脳、全身状態の三つの視点からチェックします。

MRIやCT、聴力検査、血液検査などを行い、腫瘍や出血、炎症といった明らかな異常がないかを確認します。

病院の検査で異常が見つからないめまい(非特異的めまい)の多くは、現在「持続性知覚性姿勢誘発めまい(PPPD)」や「自律神経失調症」として理解されています。

検査(MRIやCT、平衡機能検査)は、主に「器質的疾患(脳腫瘍、脳梗塞、メニエール病など)」、つまり物理的な異常や明らかな炎症を探すためのものです。

しかし、めまいを感じている方の多くは、機能的な問題、つまり「神経の伝達」や「センサーの感度調整」がうまくいっていない状態にあります。

40~50代女性の場合だと、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が不安定になる時期と重なります。
ホルモンバランスの変化は、自律神経(交感神経と副一副交感神経)を直接揺さぶり、血圧の調整や三半規管からの信号処理を狂わせます。

いわば、「機械(体)自体は壊れていないけれど、制御ソフト(自律神経・ホルモン)にバグが起きている状態」です。
これを西洋医学では病気として診断しづらいため、「異常なし」という結果になってしまうのです。

つまり「検査に異常がない」とは、「問題が存在しない」という意味ではなく、現在の医療検査では数値として捉えにくい状態である、ということなのです

西洋医学での治療

西洋医学では、症状を軽減することを目的として薬物療法が行われることが一般的です。

めまい止めや不安を和らげる薬、自律神経を整える薬が処方されることもあります。

また、前庭リハビリテーションと呼ばれる運動療法や、生活習慣の見直しが指導される場合もあります。

しかし、これらは「症状を抑える」または「慣れる」ための対処療法であり、なぜ自律神経が乱れたのかという根本的な体質改善にまでは至らないケースが少なくありません。

検査で異常なしのめまいに鍼灸を勧める理由

検査で異常なしのめまいに鍼灸・写真3

検査で異常がないのに不調が続く方にこそ、鍼灸を強くお勧めします

その理由は、鍼灸が「自律神経の調整機能」と「微細な血流改善」において、他の療法にはない独自の強みを持っているからです

多くの人は、単に「めまい」だけでなく、疲れが取れない、眠りが浅い、不安感が強いといった不調を同時に抱えています。

これは耳や脳だけの問題ではなく、体全体のバランスが崩れているサインと考えることができます。
鍼灸は、症状そのものだけを見るのではなく、体全体の状態を見極める治療法です。

東洋医学では、めまいを局所的な病気とは捉えず、気や血の巡り、自律神経の働き、内臓の状態などを総合的に考えます。

鍼やお灸による刺激は、過度に緊張した神経の働きを和らげ、自律神経の切り替えを助けることが知られています。

また、全身の血流が整うことで、脳や内耳への循環も安定しやすくなります。

薬のように症状を抑え込むのではなく、体が本来持っている自然治癒力・調整力を引き出していく点が、鍼灸の大きな特長です。

東洋医学からみた「異常がないのに治らないめまい」

検査で異常なしのめまいに鍼灸・写真4

東洋医学では、めまいの原因を一つに決めつけることはありません。

体質や生活背景によって、同じめまいでも原因は異なると考えます。
主に以下の3つの体質に分けて考えます。

ストレス過多タイプ(肝陽上亢:かんようじょうこう)

特徴:
怒りっぽい、目が充血する、頭痛を伴う、顔がほてる。

状態:
ストレスにより「気」が逆流し、頭に血が上りすぎている状態です。
上部に溜まった余計な熱が、めまいを引き起こします。

鍼灸でのアプローチ:
足にあるツボを使い、上に昇った気を引き下げ、肝(自律神経系)の興奮を鎮めます。

水分代謝不良タイプ(痰湿内阻:たんしつないそ)

特徴:
体が重だるい、吐き気がする、天気が悪いとめまいが悪化する、舌の苔が厚い。

状態:
胃腸の働きが弱り、体の中に「余計な水分(痰湿)」が溜まっています。
この水分が耳の奥の平衡感覚を狂わせます。

鍼灸でのアプローチ:
胃腸の働きを高め、体内の除湿を行うツボを刺激します。

エネルギー不足タイプ(気血両虚:きけつりょうきょ)

特徴:
疲れやすい、顔色が白い、立ちくらみがする、動悸がする。

状態:
慢性的な疲労や睡眠不足により、脳を栄養する「気(エネルギー)」と「血(血液)」が足りなくなっています。

鍼灸でのアプローチ:
全身のツボを使い、エネルギーを作り出す力を高めます。

以上、鍼灸では、これらを丁寧に見極め、その人の体質に合わせて治療を行います。

体質を問わず使われる、めまいのためのツボ

めまいに効果的な代表的なツボをご紹介します。
セルフケアで活用してみてください。

■百会(ひゃくえ)

耳のいちばん高いとこりに親指をあて中指を頭のてっぺんにあててそこから前げ押しながら移動し、気持ちよく感じるところ。
自律神経を整え、昇りすぎた気を静めます。

■内関(ないかん)

手首の曲がりジワに薬指をおき指幅3本そろえて人さし指があたっているところ、腕の幅の真ん中が内関です。
精神的な安定をもたらす効果があります。

■太衝(たいしょう)

足の甲にあります。足の親指と人差し指の骨が交わる所です。
ストレスを緩和し、血流をコントロールします。

※当院では、これらを含め全身の経穴(ツボ)から、その日のあなたの状態に最適な場所をミリ単位で見極めて鍼灸をいたします。

まとめ|「異常なし」と言われためまいこそ鍼灸が役立てます

検査で異常なしのめまいに鍼灸・写真5

病院で異常がないと言われためまいは、放置してよい状態ではありません。
「異常がないから安心だ」ではなく、むしろ「じゃあどうすればいいの?」という絶望感に変わることがあります。

このめまいは、あなたに「休んで、整えてほしい」というサインとなっているです。

体の声に丁寧に耳を傾け、全身から整えていくことが、回復への近道になります。
本格的な東洋医学に基づく鍼灸は、そのための有効な選択肢です。

めまいがなかなか良くならないでお悩みで、病院以外に何かないかと考えているなら、東洋医学・鍼灸があります
ぜひご相談ください。

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