肩こりからくる吐き気・めまいは自律神経の乱れが大元

肩こりからくる吐き気・めまいには自律神経を整える

肩こりからくる吐き気めまい・写真1

「ただの肩こりだと思っていたのに、急にめまいや吐き気がして立っていられない…」
「病院に行っても『異常なし』『自律神経の乱れでしょう』と言われて、どうしたらいいか分からない」

もしあなたが今、このような不定愁訴に悩まされているなら、それは決して気のせいではありません。

当院には、まさにこの「肩こり・めまい・吐き気」のセットの不調に悩む40代・50代の女性患者さまが多く来院されます。
これは自律神経失調症の典型的なサインの一つであり、東洋医学が得意とする分野です。

今回は、鍼灸師の私が、このツラい症状の原因と、鍼灸による根本的な改善法を分かりやすく解説します

なぜ肩こりが「めまい」や「吐き気」を引き起こすのか?

肩こりからくる吐き気めまい・写真

西洋医学的な視点から見ると、首から肩にかけての筋肉の異常な緊張は、単なる「こり」では終わりません。

くび肩は体の中で重要な神経や血管が集まる場所だからです。

くび肩にはとても多くの筋肉が重なって存在ます。
これらがコルことで、脳へ「誤った信号」が送られます。

首や肩の筋肉がガチガチに硬くなると、その筋肉にある感覚受容器が過剰に刺激されます。
この刺激が、脳へ「異常な情報」として送られ続けると、自律神経の中枢が混乱し、平衡感覚や内臓の働きにまで影響を及ぼし始めます。

その結果、めまいや吐き気といった症状となって現れるのです。

また、硬くなった首肩の筋肉は、周辺を通る血管を圧迫し、脳への血流を滞らせます。

肩こりからくる吐き気めまい・写真3

また、脳と脊髄を巡る脳脊髄液の流れも悪化させることがあります。

脳は酸素不足や栄養不足の状態になり、さらに自律神経の働きが不安定になって、動悸や倦怠感なども引き起こしやすくなります。

内臓の働きとも関係が? 東洋医学で見る「気の滞り」

肩こりからくる吐き気めまい・写真4

東洋医学(鍼灸)では、症状が出ている「部分」だけでなく、体全体を一つのネットワークとして捉えます。

肩こり・めまい・吐き気という複合症状は、「気の滞り」が原因であると見ることが多いです

とくに、ストレスや過労によって「肝(かん)」という、自律神経や感情を司る臓器の機能が乱れると、全身の気の巡りが悪くなります。

・気の巡りが悪いことで、頭や上半身に気がたまりすぎて(のぼせ)、めまいや頭痛が起こる。

・胃腸の働きをコントロールする気がうまく回らず、吐き気や胃もたれが起こる。

・肩や背中に過度な緊張が集中し、頑固な肩こりになる。

つまり、肩こりは結果であり、根本には自律神経の乱れや内臓の機能低下がある、と考えるのです。

当院の鍼灸では、この根本原因である「気の滞り」を解消することを目指します。

自分でできる!「肩こり・めまい・吐き気」の応急処置セルフケア

すぐに鍼灸院に来られないときのために、自律神経のバランスを整え、一時的に症状を和らげるセルフケアをご紹介します。

首の付け根(天柱・風池)の簡単マッサージ

肩こりからくる吐き気めまい・写真5

後頭部の生え際、首の筋肉の外側のくぼみにある「天柱(てんちゅう)」と、その少し外側にある「風池(ふうち)」を、親指でゆっくりと押さえながら揉みほぐします。

●ポイント:
強く押しすぎず、気持ちいいと感じる程度の力で、目を閉じて深呼吸しながら行うと効果的です。

めまいや吐き気が出た時に試したい 手首にある内関のツボ

肩こりからくる吐き気めまい・写真6

手のひらを上にして、手首のシワから指3本分下にある、2本の腱の間にあるツボが「内関(ないかん)」です。

●ポイント:
このツボは吐き気や乗り物酔いに効果的で、自律神経を落ち着かせる作用があります。
めまいや吐き気を感じた時、親指で少し強めに1分ほど押し続けましょう。

たった3分でOK! 自律神経を整える深呼吸ストレッチ

肩こりからくる吐き気めまい・写真7

椅子に座り、背筋を伸ばします。
目を閉じ、鼻からゆっくりと5秒かけて息を吸い、口から10秒かけて細く長く吐き切ります。

●ポイント:
吐く息を長くすることで、リラックスを司る副交感神経が優位になり、乱れた自律神経を整える手助けになります。

鍼灸院での「肩こり・めまい・吐き気」の根本治療

肩こりからくる吐き気めまい・写真8

当院は、鍼灸師として25年の臨床歴を持つ院長が、本格的東洋医学に基づいた鍼とお灸の専門施術を行います。
あなたの症状の根本解決のためには、一時的なマッサージでは届かない深部にアプローチが必要です。

以下に鍼灸院での鍼灸治療のメリットを挙げます。

■単なる肩こり治療ではない
全身のバランスを整えることが大きな目的です。
当院では、脈・舌・お腹などを丁寧に診て、東洋医学独自の視点であなたの「体質」を判別します。
肩こり・めまい・吐き気という症状は同じでも、原因が「ストレスによる気の停滞」なのか、「冷えによる血の滞り」なのかによって、打つツボは全く異なります。

■乱れた自律神経を整えるアプローチ
患者さんの話を時間をかけて丁寧に聞くことを大切にしています。
仕事、家事、育児、人間関係…あなたの生活背景や心の状態こそが、東洋医学的な体質を紐解く重要な鍵だからです。不安なことや疑問点は、なんでも質問してください。

■首・肩だけでなく全身から効果的なツボを使う
当院は、症状が出ている部分だけを施術する部分治療は行いません。
全身のツボ(経穴)を使って、自律神経の中枢に近い背中や、気の流れを調整する手足のツボなどを複合的に使い、全身からアプローチすることで、根本的な体質改善を目指します。

■鍼は痛くなくお灸は熱くない「心地よい効かせる施術」
「鍼は痛そう」「お灸は熱そう」という不安は不要です。
当院では平均よりも細い0.16mmの鍼を使用し、痛みを感じさせない繊細な技術で施術します。
お灸も棒灸、点灸、台座灸などを最適な方法で使い分け、体がじんわり温まる心地よい刺激で、自律神経を整え免疫力を高めます。

■治療を続けることで期待できる変化
・めまいや吐き気の頻度が減り、安心して外出できる

・夜中に目が覚めることが減り、熟睡できるようになる

・倦怠感が解消し、朝スッキリ目覚めて活力が湧いてくる

・イライラや不安感が減り、心が穏やかになる

・体全体が温まり、冷えが改善する

まとめ

肩こりからくる吐き気めまい・写真9

肩こりからくるめまいや吐き気は、あなたの体が自律神経の乱れというSOSを出しているサインです。

肩こりが引き金となって「めまい」や「吐き気」が起きる背景には、自律神経の乱れがあります。
セルフケアで一時的に和らげることは可能ですが、根本から整えるには体質に合わせた東洋医学的アプローチが有効です。

病院で解決策が見つからなくても、「肩こりぐらい…」と思わず、放置すれば日常生活に大きな支障をきたすこともあります。
つらい症状で悩んでいる方は、ぜひ専門の鍼灸でご相談ください。
お気軽にお声かけください。