眼圧を下げるツボ
眼圧を下げるセルフケアのツボ
眼球の内側の圧力を調整する液体が一定の圧力を保ちながら循環しています。
それが眼圧と呼ばれるものです。
これは低くても高くても良くありません。
とくに眼圧が高すぎると、眼の奥にある視神経が圧迫されて障害を起こしやすくなります。
急な眼圧上昇や高い眼圧が長期間続くと、視神経が傷つくことがあります。
その結果、
視野が狭くなったり欠けたりする緑内障になります。
高眼圧の緑内障の人や予備軍と言われた人など、定期的な眼科での検査や治療を継続してください。
今回は、
病院での治療以外にもできることは無いか?と考えていらっしゃる方へ、セルフケアでのおすすめのツボややり方をご紹介します。
眼圧を下げるセルフケア
セルフケアで使い勝手の良い眼病対策のツボは「目の周囲」と「頭」と「手足」があります。
目の周囲
目の周囲には多くのツボがあります。
ひとつひとつツボの場所を覚えなくてもいいので、目の周囲を軽くマッサージしてみてください。
目のくぼみの周りを、親指や人差し指で軽く円を描くようにしながら、刺激してみてください。
目の周囲はデリケートですので注意事項も記載しておきます。
ツボ押しの注意事項
・眼球(目玉)は押しません。あくまで眼球より外側の骨際や眉毛のあたりです。
・強く押しすぎないでください。
目の周囲はデリケートな場所ですのでグイグイと力任せにしては逆効果です。
・ツボを押す強さは「気持ちが良い」くらいで優しく刺激してください。
・ご不安があれば目の周囲は控えてもらって、頭や手足など離れた場所のケアをしてください。
頭全体(とくに側頭)
これまた頭にも目に良いツボがたくさんありますので、点(ツボ)よりも面全体を刺激してください。
側頭部を2・3・4指の3本の指を当てて、大きく円を描くように軽くマッサージします。
少し痛気持ち良いような感じがする場所がより良い場所ですので、その場所を少し多めにもんでも構いません。
頭全体のブラシケア
頭皮をなでこするようにブラシをかけても良いです。
髪の毛の生えている領域の頭皮を10回程度ブラシでこすります。
力任せではなく、痛気持ち良いくらいの加減で良いです。
他の場所より「刺激がハッキリする場所」や「気持ち良さが強い場所」は多めにこすってください。
合谷
手の甲にあります。
親指と人差し指の骨が交わる所です。
軽く手を開いた状態では、谷間のように凹んでいることが多いです。
太衝
足の甲にあります。
足の親指と人差し指の骨が交わる所です。
光明
足の外くるぶしから指7本分上がった骨際の場所です。
合谷、太衝、光明は「ツボ押し」でもいいし、せんねん灸などの「セルフお灸」も良いので動画をつけました。
1日1個ずつでよいです。
指圧(マッサージ)
指圧の場合は、ツボを押すときには垂直に、力がしっかりと伝わるように押します。
力加減は「痛いけど気持ちいい」くらいで。
3数えながら押していき、ちょうどよい強さになったら3数えてキープして、3数えながら力を抜きます。
呼吸にも注意し、ゆっくりと息を吐きながら押し、吸いながら指をはなすように意識するのもよいです。
心地よい刺激を感じることで効果が増大されますので、あくまでもゆったり、じっくりと。
お灸
( せんねん灸が有名ですが、)自宅で簡単にできるタイプのお灸が市販されています。
商品は温度設定で分かれていますので、まずは「ソフト」(せんねん灸だったら「竹生島」)が良いでしょう。
1日1回。
それぞれのツボに1個ずつ。
せんねん灸に使い方はこちら。
これまでのセルフケアは、
眼圧が正常値だけども緑内障になってしまっている「正常眼圧緑内障」の方にもお勧めできます。
また、
緑内障で薬だけでは眼圧が下がりが悪いと悩まれている方や、眼科の治療以外に緑内障に良い方法がないか探されている方が、鍼灸治療を受けに来ています。
緑内障の鍼灸治療では週1回程度の治療院での治療と、自宅でのセルフケアのツボ押しやお灸を勧めています。
当院の「緑内障の解説ページ」のリンクを貼ります。
ご参考になさってください。