胃痛に効くツボ
胃痛に効くツボ
胃痛のお悩みは、さぞご不安でおツラいこととお察しいたします。
お食事をするのも億劫になったり、夜中に痛みで目が覚めたりと、日常生活にも大きな影響が出ていることと思います。
今回は、そんな胃の不調が少しでもラクになっていただけるような、セルフケアのツボ刺激について話します。
西洋医学からみた胃痛
胃痛は、胃そのものだけでなく、食道や十二指腸、膵臓、胆嚢、心臓などが原因で起こることもあります。
胃痛を引き起こす主なものには、以下のような疾患があります。
■急性胃炎・慢性胃炎
胃の粘膜が炎症を起こす状態です。
急性の場合は突然強い痛みが現れることが多く、慢性の場合は長期間にわたって鈍痛や胃もたれなどが続きます。
ストレス、不規則な食生活、アルコール、喫煙、特定の薬剤(非ステロイド性抗炎症薬など)、ヘリコバクター・ピロリ菌感染などが原因となります。
■胃潰瘍・十二指腸潰瘍
胃や十二指腸の粘膜が深く傷つき、えぐられた状態です。
キリキリとした強い痛みや、空腹時の痛み(十二指腸潰瘍に多い)、食後の痛み(胃潰瘍に多い)などが特徴です。
これもピロリ菌感染やストレス、薬剤などが大きく関わります。
■機能性ディスペプシア
胃の働きに問題があるにも関わらず、内視鏡検査などで明らかな異常が見つからない状態です。
胃痛、胃もたれ、早期満腹感などが慢性的に続きます。
脳と消化管の連携の乱れや、胃の知覚過敏、精神的ストレスなどが関与していると考えられています。
■胃がん
進行すると痛みが生じることがあります。
■その他
逆流性食道炎や胆石症、膵炎、さらには心筋梗塞などの循環器系の疾患が胃痛として感じられることもあります。
西洋医学的な治療法
西洋医学における胃痛の治療は、原因となっている疾患や状態に対して行われます。
■薬物療法
胃酸の分泌を抑える薬(プロトンポンプ阻害薬やH2ブロッカー)、胃の粘膜を保護する薬、胃の動きを改善する薬、ピロリ菌がいる場合は除菌薬などが用いられます。
■原因の除去・改善
ストレスが原因の場合はストレス軽減、薬剤が原因の場合は可能な範囲での中止や変更、食生活の乱れが原因の場合は生活習慣の改善指導などが行われます。
■手術
潰瘍からの出血が止まらない場合や、胃がんなどの悪性腫瘍が見つかった場合などには、手術が検討されることもあります。
薬物療法は症状を比較的早く抑える効果が期待できますが、原因そのものにアプローチしきれない場合や、薬の副作用の懸念などもあります。
東洋医学からみた胃痛
東洋医学では、「胃」は飲食物を消化し、栄養分を吸収して全身に送る重要な働きを持つ臓器と考えられており、「脾(ひ)」とともに「脾胃(ひい)」として消化吸収を担う中心的な存在と捉えられています。
胃痛は、この脾胃の機能が失調した結果として現れる症状の一つと考えます。
東洋医学における胃痛の原因は多岐にわたりますが、大きく分けて以下のようなものがあります。
■外邪(がいじゃ)
寒さや湿気といった外部からの影響。冷たい飲食物の摂りすぎや、お腹を冷やすことなどがこれにあたります。
■内傷(ないしょう)
精神的なストレス(情志失調)、不規則な飲食(飲食不節)、過労などが内臓の働きに影響を与えるもの。
■瘀血(おけつ)
血の流れが悪くなり滞る状態。
これらの原因が脾胃の正常な働きを妨げることで、気血の流れが滞り、不通則痛(通じざればすなわち痛み)という原則に基づき痛みが引き起こされると考えます。
東洋医学では、単に痛みという症状だけでなく、その方の体質や全体のバランスを見て、いくつかのタイプに分けて治療を行います。
胃痛によく見られる体質(タイプ)をいくつかご紹介します。
肝鬱脾虚(かんうつひきょ)
ストレスや精神的な緊張が原因で胃痛が起こりやすいタイプです。
ストレスにより「肝(かん)」の気の巡りが滞り(肝鬱)、その影響が「脾胃」に及んで機能が低下した状態です。
気の巡りが滞ると痛みが生じやすくなります。
痛みの場所が移動したり、張るような痛みが特徴的です。
ゲップや胸やけを伴うこともあります。
イライラしやすい、ため息が多い、お腹が張りやすい、食欲不振などの症状も伴うことが多いです。
脾胃虚弱(ひいきょじゃく)
元々脾胃が弱い、あるいは過労や不規則な飲食により脾胃の機能が低下し、飲食物を消化吸収して全身に運ぶ力が不足した状態です。
栄養を十分に吸収できないため、全身の気血が不足し、胃の正常な働きが維持できなくなります。
慢性的な胃痛で、食後に痛みが強くなる傾向があります。
空腹時は比較的楽なことが多いです。
胃もたれ、食欲不振、倦怠感、食後の眠気、便がゆるいなどの症状を伴います。
体力がなく、顔色もあまり良くない方が多いです。
寒湿困脾(かんしつこんひ)
冷たいものを飲食したり、体が冷えたりすると胃痛が悪化するタイプです。
痛みは鈍痛や重い感じがすることが多く、温めると楽になる傾向があります。
胃もたれ、食欲不振、むくみ、体が重だるい、下痢などの症状を伴うことがあります。
瘀血阻滞(おけつそたい)
刺すような鋭い痛みが特徴で、痛む場所が比較的固定していることが多いです。
夜間に痛みが強くなる傾向があります。
舌に紫色の斑点が見られたり、脈が渋ったりすることもあります。
長期間にわたる気の滞りや、外傷、手術などが原因で血の流れが悪くなり、胃の周辺で血が滞った状態(瘀血)です。
瘀血は組織に栄養や酸素が十分に供給されない状態を引き起こし、強い痛みの原因となります。
その他
他にも、胃熱(暴飲暴食などによる胃の熱)、胃陰虚(慢性疾患などによる胃の潤い不足)など、様々なタイプが考えられます。
東洋医学では、これらの体質(証)を正確に判断し、それぞれの状態に合わせた治療法を選択することが重要となります。
胃痛に効くツボ
東洋医学における鍼灸治療では、問診や脈診、舌診、腹診などから患者さんの体質(タイプ)を判断し、その体質に基づいて最も効果的なツボ(経穴)を選びます。
胃痛の治療においても、単に痛みのある場所に鍼やお灸をするだけでなく、胃の機能に関わるツボや、体質を改善するための全身のツボを組み合わせて使用します。
胃痛に効く共通のツボ
どのような体質の胃痛であっても、胃の働きを整えたり、痛みを和らげたりする効果が期待できる共通してよく使われるツボがあります。
■足三里(あしさんり)
膝のお皿のすぐ下、外側のくぼみに人差し指を置き、指幅4本揃えて小指が当たっているところにあります。
胃腸の機能を調整し、消化吸収を高める万能のツボとされ、「胃に不調があれば足三里」と言われるほど重要視されています。
体力増強や疲労回復にも効果があります。
■梁丘(りょうきゅう)
ひざのお皿の外側角に、くすり指をおき、指3本そえて人さし指があたっているところです。
急性の胃痛、特に胃痙攣のような痛みに効果があるとされています。
郄穴(げきけつ)と呼ばれるツボで、経絡の気が深く集まるところであり、急性の症状によく用いられます。
■中脘(ちゅうかん)
おへそに小指をあてて、親指までの指幅5本。親指があたっているところを目安にして指でやさしくなでるとへこみがあるところ。
胃の募穴(ぼけつ)と呼ばれ、胃の気が集まるところであり、胃の痛み、胃もたれ、吐き気、食欲不振など、胃に関する幅広い症状に効果があります。
■内関(ないかん)
手首の曲がりジワに薬指をおき指幅3本そろえて人さし指があたっているところ、腕の幅の真ん中が内関です。
乗り物酔いやつわりなど、吐き気や嘔吐を抑える効果で有名ですが、胃の痛みや胸のつかえ、精神的な緊張にも効果があります。気の巡りを整える作用もあります。
胃痛に効果的な体質別のツボ
共通のツボに加えて以下のようなツボを組み合わせて使用することがあります。
肝鬱脾虚(かんうつひきょ)
■太衝(たいしょう)
足の甲にあります。足の親指と人差し指の骨が交わる所です。
肝経のツボであり、滞った気の巡りを改善する効果(疏肝理気:そかんりき)があります。
ストレスによる胃痛やイライラに有効です。
■期門(きもん)
みぞおちから肋骨の下縁をたどり、鎖骨の下で、乳首と同じ線上にある。
肝経の募穴であり、肝の気の滞りを解消する効果が強いツボです。
張るような胃痛や胸脇部の張りに用いられます。
■章門(しょうもん)
側腹部で、十一肋骨の先端にあるツボです。
※「期門」から、さらに肋骨の下縁をたどった場所。
脾経の募穴であり、脾の働きを整えるとともに、肝の気の滞りも和らげる効果があります。
お腹の張りや脇腹の張りを伴う胃痛に用いられます。
脾胃虚弱(ひいきょじゃく)
■脾兪(ひゆ)
第11胸椎と第12胸椎の間から指幅2本分外。肩甲骨の下端と同じ高さの背骨のすきまを4つ下がったところ(ここが11胸椎と12胸椎の間)。
脾の背部兪穴(はいぶゆけつ)であり、脾の機能を補い(健脾益気:けんぴえっき)、消化吸収能力を高める効果があります。
慢性的な胃痛や食欲不振、倦怠感に有効です。
■胃兪(いゆ)
ヒジと同じ高さの背骨から骨を2つ上がり左右に指をずらし押して気持ちよく感じるところです。
もしくは、両脇腹を指でさすって、一番下の肋骨を探します。
左右の肋骨下端をむすんだ線から、指2本上。背骨の両側が「胃兪」になります。
胃の背部兪穴であり、胃の働きを整え、胃痛や胃もたれに効果があります。
■太白(たいはく)
足の内側で、親指の付け根の関節の後ろにある膨らみの一番盛り上がっている部分にあるツボです。
脾経の原穴(げんけつ)であり、脾の機能全体の調整に重要なツボです。
脾胃虚弱による様々な症状に用いられます。
寒湿困脾(かんしつこんひ)
■陰陵泉(いんりょうせん)
膝の内側、太い骨(脛骨)の下にあるくぼみです。
脾経のツボであり、体内の余分な湿を取り除く効果(健脾化湿:けんぴかしつ)があります。
体が重だるい、下痢を伴う胃痛に有効です。
■神闕(しんけつ)
場所はおへそ。
おへそへのホットパックやドライヤー灸などが、お腹を温めて痛みを和らげるのに効果的な場合があります。
瘀血阻滞(おけつそたい)
■膈兪(かくゆ)
肩甲骨の下端と同じ高さで、背骨から外側へ指幅2本よこが膈兪です。
血の病に広く用いられるツボであり、血行を促進し、瘀血による痛みを和らげる効果(活血化瘀:かっけつかお)があります。
刺すような固定性の痛みに有効です。
■血海(けっかい)
膝の内側、膝のお皿より指3本分上にあります。
血に関する重要なツボであり、血行を促進し、瘀血を改善する効果があります。
これらのツボはあくまで一例であり、実際の施術では患者さんの状態に合わせて、さらに多くのツボの中から最適な組み合わせを選択します。
ツボの選択には、それぞれのツボが持つ効能だけでなく、経絡のつながりや、他のツボとの組み合わせによる相乗効果なども考慮します。
ツボを自分で探す時のコツ
より効果的なツボをご自身で探す際は、以下の点を意識してみてください。
ツボの基本位置を確認
鍼灸院での指導や書籍、ウェブサイトなどでツボの位置を確認します。
たとえば「合谷(ごうこく)」穴の場合、手の甲、親指と人差し指の骨が交わるあたりに位置します。
押して探す
だいたいの目安の場所の近辺を指で軽く押しながら、周囲を探ります。
「イタ気持ちいい」感覚や、ズーンと響くような感覚がある場所が、ツボの可能性が高いです。
合谷であれば、骨の交わる部分からやや人差し指側を探ると、凹みがあり、圧痛を感じる場所が見つかるはずです。
体の反応をみる
ツボを押すと、血行が良くなったり、体が温まったりする感覚がある場合があります。
ただし、ツボの位置は個人差がありますので、あくまで目安として捉え、無理に強い力で押さないように注意しましょう。
もし不安な場合は、鍼灸師などの専門家にご相談ください。
せんねん灸(台座灸)の使い方と注意点
ご自宅で手軽にできるセルフお灸として、「せんねん灸」の使い方と注意点について解説します。
「せんねん灸」は、ドラッグストアなどで手軽に購入できるお灸の製品名です。
せんねん灸タイプのお灸は「台座灸」と呼びます。
せんねん灸と似たような形の他の商品も多数あり、使用方法などは基本的には同様です。
せんねん灸の使い方
種類を選ぶ
「せんねん灸」には様々な種類があります。
「ソフト(弱)」「レギュラー(中間)」「あつめ(強)」の3つの種類があります。
初めての方は、熱さが「マイルドなタイプ」から試してみることをお勧めします。
ツボの場所を決める
どのツボを使うかはあらかじめ決めておき、ツボの目安を指でさぐりながらより効き目の高いポイントを決めて、ペンなどで印をつけます。
準備
お灸を据える場所を清潔にし、皮膚に異常がないか確認します。
台座の裏紙を剥がす
「せんねん灸」の台座裏についている薄い紙を剥がします。
もぐさに点火
巻きもぐさの先端に線香などで火をつけます。
皮膚に据える
火がついた「せんねん灸」を、ツボに据えます。
熱さを感じたら、無理せずすぐに取り外してください。我慢は禁物です。
取り外す
使用後、完全に火が消えていることを確認してからとりあえずして、捨ててください。
お灸をする上での注意事項
・熱さを我慢しない
熱すぎると感じたら、すぐに取り外してください。無理に我慢すると、やけどの原因になります。
・同じ場所に続けて据えない
皮膚に負担がかかるため、同じ場所に続けてお灸を据えるのは避けましょう。
・顔面、粘膜、傷口、炎症部位への使用は避ける
これらの部位は皮膚がデリケートなため、お灸の使用は避けてください。
・発熱時、飲酒時、妊娠中、体力が著しく低下している時は避ける
体調が優れない時は、お灸を控えるようにしましょう。
・皮膚の弱い方、アレルギー体質の方は注意
使用前に必ずパッチテストを行うか、医師や薬剤師に相談してください。
・使用中に異常を感じたら、直ちに使用を中止し、医師に相談
万が一、皮膚に異常が現れた場合は、すぐに使用を中止し、医師の診察を受けてください。
・乳幼児への使用は避ける
小さなお子様への使用はお控えください。
・火の取り扱いに注意
火を使うため、火災には十分に注意してください。
周囲に燃えやすいものがないことを確認し、換気をしながら行いましょう。
上記に注意して、安全にせんねん灸をご活用ください。
ご不明な点があれば、お近くの鍼灸師にご相談ください。
セルフケアのツボ押しの方法と注意点
ご自宅で簡単にできるセルフケアとして、ツボ押し(マッサージ)について解説いたします。
ツボ押しは、体の不調を和らげたり、リラックス効果を高めたりするのに役立ちます。
ツボ押しの方法
リラックスできる環境を整える
静かな場所で、楽な姿勢で行いましょう。
ツボの位置を確認
書籍やウェブサイトなどで、目的のツボの位置を確認します。
たとえば「合谷(ごうこく)」穴は、手の甲、親指と人差し指の骨が交わるあたりです。
指の腹で押す
親指や人差し指の腹を使い、ツボを垂直に押します。爪を立てないように注意しましょう。
適度な力で押す
「イタ気持ちいい」と感じる程度の力で、ゆっくりと押します。
強く押しすぎると、痛みを感じたり、皮膚を傷めたりする可能性があります。
時間をかけて押す
1つのツボにつき、5秒から10秒程度、ゆっくりと押したり離したりを繰り返します。数回繰り返すと効果的です。
呼吸を意識する
力を入れる時に息を吐き、力を抜く時に息を吸うと、よりリラックスできます。
温めてから行うと効果的
入浴後など、体が温まっている状態で行うと、血行が促進され、より効果を感じやすくなります。
ツボ押しをする上での注意事項
・食直後、飲酒時、発熱時、妊娠中、体力が著しく低下している時は避ける:
体調が優れない時は、ツボ押しを控えましょう。
・皮膚に炎症や傷がある場合は避ける:
患部を刺激することで、症状が悪化する可能性があります。
・強く押しすぎない:
強い力で押すと、筋肉や血管を傷つける可能性があります。あくまで「イタ気持ちいい」程度の力で行いましょう。
・長時間同じ場所を押さない:
皮膚に負担がかかるため、長時間同じ場所を押すのは避けましょう。
・力を抜くことを意識する:
力を入れっぱなしにすると、筋肉が緊張してしまい、効果が得られにくくなります。
・体調に異変を感じたら中止する:
ツボ押し中に体調が悪くなった場合は、直ちに中止し、必要に応じて医師に相談してください。
・乳幼児へは避ける:
小さなお子様へはお控えください。
・持病のある方は医師に相談:
心臓疾患や高血圧など、持病のある方は、ツボ押しを行う前に医師に相談してください。
上記に注意して、安全にツボ押しをご活用ください。
ご不明な点があれば、お近くの鍼灸師にご相談ください。
ドライヤーお灸のやり方と注意事項
ドライヤーお灸は、火を使わずにドライヤーの温風を利用してツボを温める、手軽で安全な方法です。
広い範囲を温める場合や、火を使うお灸に抵抗がある方や、初めてお灸を試す方におすすめです。
ドライヤーお灸のやり方
準備
ドライヤーと、もしあればですが、姿見もしくは手鏡を用意します。
手鏡があると、背中など見えにくい部分のツボを温める際に便利です。
温風の当て方
ドライヤーを肌から5~10cmほど離します。
近すぎると熱くなりすぎるため、必ず距離を保ってください。
温風の温度は、低温(50~60度程度)に設定します。
ドライヤーに温度調節機能がない場合は、ドライヤーと肌の距離を調整することで熱さを調節します。
熱く感じたらすぐにドライヤーを離すようにしてください。
温風を当てる時間は、1つのツボにつき、熱いと感じたら離す、を5回程度繰り返します。
連続して長時間当て続けるのは避けましょう。
温める場所
特定のツボを意識する必要はありますが、厳密な位置にこだわる必要はありません。
ドライヤーの温風は比較的広い範囲に当たるため、「面」で温めるイメージで大丈夫です。
ツボの周辺をじんわりと温めることで、効果が期待できます。
行う頻度
朝晩2回程度行うのがおすすめです。
ご自身の体調や生活に合わせて、無理のない範囲で行ってください。
ドライヤーお灸の注意事項
・怪我や炎症、痛みなどで熱を持っている部位には使用しないでください。症状が悪化する可能性があります。
・泥酔時や発熱時など、体調がすぐれない場合は使用を控えましょう。
・他人にドライヤーお灸を行うのは避けてください。
温度の感じ方には個人差があり、火傷をさせてしまう可能性があります。
・使用中に皮膚に異常(赤み、かゆみ、痛みなど)が現れた場合は、直ちに使用を中止し、必要に応じて医師に相談してください。
・同じ部位に長時間当て続けないように注意してください。
低温火傷の原因となることがあります。
本格的な施術のススメ
胃痛のセルフケアとしては、まずは規則正しい生活を心がけ、暴飲暴食や冷たい飲食を避け、腹部を冷やさないようにすることが大切です。
ストレスを溜め込まないように、適度な休息やリフレッシュも心がけましょう。
そして、ご紹介した「胃痛に効くツボ」を中心に、ご自身で優しく指圧したり、市販のお灸を試してみるのも良いでしょう。
とくにお腹や手足のツボはセルフケアしやすいかと思います。
温めること自体も胃の痛みを和らげる効果が期待できますので、お灸はおすすめです。
しかし、セルフケアでなかなか改善が見られない場合や、痛みが強い場合、長期間続いている場合などは、専門家による本格的な鍼灸施術を受けることをお勧めします。
脈やお腹の状態を診ることで、あなたの胃痛がどの体質(タイプ)によるものかを判別し、その体質に合わせた最適なツボを選んで全身からアプローチする、本格的な東洋医学に基づいた鍼灸を行います。
つらい胃痛を我慢せずに、ぜひ一度、東洋医学に基づく当院の鍼灸施術をご検討ください。
体質を根本から改善し、胃の不調を和らげ、快適な毎日を取り戻すためのお手伝いをさせていただきます。
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