歯ぎしり・食いしばりに効くツボ

歯ぎしり・食いしばりにお悩みなら

歯ぎしり・食いしばりのツボ1|鎌ケ谷・松戸・船橋

歯ぎしりや食いしばりは、単に歯や顎の問題に留まらず、頭痛、肩こり、首のこり、さらには自律神経の乱れなど、全身に様々な悪影響を及ぼす可能性があります
無意識のうちに行っていることが多いため、自覚症状がない方も少なくありません。
だからこそ、その影響を軽減するためのケアが非常に重要になります。

歯ぎしり・食いしばりとは

「歯ぎしり」とは、上下の歯をギリギリと擦り合わせる行為を指します。

一方、「食いしばり」は、就寝中や何かに集中している際に、無意識に歯を強く噛み締める癖のことです。

どちらも無意識下で行われることが多く、自覚しにくいのが特徴です。
とくに睡眠中の歯ぎしりは、同居する家族に指摘されて初めて気づくというケースも少なくありません。

歯ぎしり・食いしばりの原因

歯ぎしり・食いしばりの原因は多岐に渡りますが、主な要因として以下のものが挙げられます。

精神的なストレス:
日常生活におけるストレスや不安は、無意識のうちに歯ぎしりや食いしばりとして現れることがあります。
睡眠中にこれらの行為を行うことで、ストレスを解消しようとする身体の反応とも考えられています。

歯並び・噛み合わせの悪さ:
歯並びが悪いと、上下の歯が適切に噛み合わず、顎の関節や筋肉に負担がかかりやすくなります。
これが歯ぎしりや食いしばりの原因となることがあります。

睡眠の質の低下:
睡眠が浅い、または睡眠時間が不足していると、身体の緊張が抜けにくく、歯ぎしりや食いしばりが起こりやすくなります。
質の高い睡眠を確保することは、これらの症状を軽減する上で重要です。

集中時の癖:
何かに集中している際に、無意識に歯を食いしばる癖がある方もいます。
これは、集中力を高めたり、力を発揮しようとする身体の自然な反応とも言えます。

飲酒や喫煙:
アルコールやニコチンは睡眠の質を低下させ、筋肉の緊張を高める作用があるため、歯ぎしりや食いしばりを引き起こしやすくなります。

歯ぎしり・食いしばりで起こる歯以外の症状

歯ぎしりや食いしばりは、歯や顎だけでなく、全身に様々な症状を引き起こす可能性があります。

頭痛:
顎を動かす筋肉(特に側頭筋や咬筋)の過度な緊張は、頭痛を引き起こすことがあります。
とくに、こめかみや後頭部にかけての締め付けられるような頭痛を感じることが多いです。

首や肩のこり:
口周りの筋肉は首や肩の筋肉と密接に繋がっているため、食いしばりによってこれらの筋肉も緊張し、首こりや肩こりを引き起こします。

顎関節症:
顎の関節に痛みや違和感が生じたり、口の開閉時にカクカク音が鳴るなどの症状が現れることがあります。
重症化すると、口が開きにくくなることもあります。

顔の歪み・エラの発達:
長期間の食いしばりによって、咬筋が発達し、エラが張って顔が大きく見えたり、顔のバランスが崩れたりすることがあります。

自律神経の乱れ:
慢性的な食いしばりは、自律神経のバランスを崩し、不眠、めまい、耳鳴り、消化不良などの様々な不調を引き起こす可能性があります。

歯ぎしり・食いしばりにオススメのツボ

以下のツボは、顎周りの筋肉の緊張を緩和し、歯ぎしりや食いしばりによる不快な症状を軽減するのに役立ちます。

歯ぎしり・食いしばりのツボ2|鎌ケ谷・松戸・船橋

下関(げかん)

耳の指2本分くらい前の頬骨中央のくぼみ。
ツボを押したまま口を開けると顎の関節が盛り上がって触れる。
顎関節の動きをスムーズにする効果が期待できます。

頬車(きょうしゃ)

下顎の角から中指1本分顔の真ん中方向、口を閉じて食いしばったときに筋肉(咬筋)が盛り上がるところ。
咬筋の緊張を和らげる効果があります。

完骨(かんこつ)

耳の後ろの出っぱった骨(乳様突起)のすぐ下。
首や肩のコリにも効果的です。

天窓(てんそう)

胸鎖乳突筋の後ろ。のどぼとけの高さ。
首や肩、頭部の血行を促進する効果が期待できます。

肩井(けんせい)

首のつけ根と方の先の中間で、押すと痛気持ち良い所。
肩こりの代表的なツボで、首や肩の緊張を和らげる効果があります。

ツボを自分で探す時のコツ

より効果的なツボをご自身で探す際は、以下の点を意識してみてください。

ツボの基本位置を確認

鍼灸院での指導や書籍、ウェブサイトなどでツボの位置を確認します。
たとえば「合谷(ごうこく)」穴の場合、手の甲、親指と人差し指の骨が交わるあたりに位置します。

押して探す

だいたいの目安の場所の近辺を指で軽く押しながら、周囲を探ります。
「イタ気持ちいい」感覚や、ズーンと響くような感覚がある場所が、ツボの可能性が高いです。
合谷であれば、骨の交わる部分からやや人差し指側を探ると、凹みがあり、圧痛を感じる場所が見つかるはずです。

体の反応をみる

ツボを押すと、血行が良くなったり、体が温まったりする感覚がある場合があります。

ただし、ツボの位置は個人差がありますので、あくまで目安として捉え、無理に強い力で押さないように注意しましょう。
もし不安な場合は、鍼灸師などの専門家にご相談ください。

せんねん灸(台座灸)の使い方と注意点

ご自宅で手軽にできるセルフお灸として、「せんねん灸」の使い方と注意点について解説します。

「せんねん灸」は、ドラッグストアなどで手軽に購入できるお灸の製品名です。
せんねん灸タイプのお灸は「台座灸」と呼びます。

せんねん灸と似たような形の他の商品も多数あり、使用方法などは基本的には同様です。

せんねん灸の使い方

種類を選ぶ

「せんねん灸」には様々な種類があります。
せんねん灸

「ソフト(弱)」「レギュラー(中間)」「あつめ(強)」の3つの種類があります。
せんねん灸種類
初めての方は、熱さが「マイルドなタイプ」から試してみることをお勧めします。

ツボの場所を決める

どのツボを使うかはあらかじめ決めておき、ツボの目安を指でさぐりながらより効き目の高いポイントを決めて、ペンなどで印をつけます。

準備

お灸を据える場所を清潔にし、皮膚に異常がないか確認します。

台座の裏紙を剥がす

「せんねん灸」の台座裏についている薄い紙を剥がします。

もぐさに点火

巻きもぐさの先端に線香などで火をつけます。

皮膚に据える

火がついた「せんねん灸」を、ツボに据えます。
熱さを感じたら、無理せずすぐに取り外してください。我慢は禁物です。

取り外す

使用後、完全に火が消えていることを確認してからとりあえずして、捨ててください。

お灸をする上での注意事項

・熱さを我慢しない
熱すぎると感じたら、すぐに取り外してください。無理に我慢すると、やけどの原因になります。

・同じ場所に続けて据えない
皮膚に負担がかかるため、同じ場所に続けてお灸を据えるのは避けましょう。

・顔面、粘膜、傷口、炎症部位への使用は避ける
これらの部位は皮膚がデリケートなため、お灸の使用は避けてください。

・発熱時、飲酒時、妊娠中、体力が著しく低下している時は避ける
体調が優れない時は、お灸を控えるようにしましょう。

・皮膚の弱い方、アレルギー体質の方は注意
使用前に必ずパッチテストを行うか、医師や薬剤師に相談してください。

・使用中に異常を感じたら、直ちに使用を中止し、医師に相談
万が一、皮膚に異常が現れた場合は、すぐに使用を中止し、医師の診察を受けてください。

・乳幼児への使用は避ける
小さなお子様への使用はお控えください。

・火の取り扱いに注意
火を使うため、火災には十分に注意してください。
周囲に燃えやすいものがないことを確認し、換気をしながら行いましょう。

上記に注意して、安全にせんねん灸をご活用ください。
ご不明な点があれば、お近くの鍼灸師にご相談ください。

セルフケアのツボ押しの方法と注意点

ご自宅で簡単にできるセルフケアとして、ツボ押し(マッサージ)について解説いたします。
ツボ押しは、体の不調を和らげたり、リラックス効果を高めたりするのに役立ちます。

ツボ押しの方法

リラックスできる環境を整える

静かな場所で、楽な姿勢で行いましょう。

ツボの位置を確認

書籍やウェブサイトなどで、目的のツボの位置を確認します。
たとえば「合谷(ごうこく)」穴は、手の甲、親指と人差し指の骨が交わるあたりです。

指の腹で押す

親指や人差し指の腹を使い、ツボを垂直に押します。爪を立てないように注意しましょう。

適度な力で押す

「イタ気持ちいい」と感じる程度の力で、ゆっくりと押します。
強く押しすぎると、痛みを感じたり、皮膚を傷めたりする可能性があります。

時間をかけて押す

1つのツボにつき、5秒から10秒程度、ゆっくりと押したり離したりを繰り返します。数回繰り返すと効果的です。

呼吸を意識する

力を入れる時に息を吐き、力を抜く時に息を吸うと、よりリラックスできます。

温めてから行うと効果的

入浴後など、体が温まっている状態で行うと、血行が促進され、より効果を感じやすくなります。

ツボ押しをする上での注意事項

・食直後、飲酒時、発熱時、妊娠中、体力が著しく低下している時は避ける:
体調が優れない時は、ツボ押しを控えましょう。

・皮膚に炎症や傷がある場合は避ける:
患部を刺激することで、症状が悪化する可能性があります。

・強く押しすぎない:
強い力で押すと、筋肉や血管を傷つける可能性があります。あくまで「イタ気持ちいい」程度の力で行いましょう。

・長時間同じ場所を押さない:
皮膚に負担がかかるため、長時間同じ場所を押すのは避けましょう。

・力を抜くことを意識する:
力を入れっぱなしにすると、筋肉が緊張してしまい、効果が得られにくくなります。

・体調に異変を感じたら中止する:
ツボ押し中に体調が悪くなった場合は、直ちに中止し、必要に応じて医師に相談してください。

・乳幼児へは避ける:
小さなお子様へはお控えください。

・持病のある方は医師に相談:
心臓疾患や高血圧など、持病のある方は、ツボ押しを行う前に医師に相談してください。

上記に注意して、安全にツボ押しをご活用ください。
ご不明な点があれば、お近くの鍼灸師にご相談ください。

鍼灸院での本格的な鍼灸治療

上記でご紹介したツボ押しは、あくまでセルフケアの一環です。
根本的な改善には、原因に合わせた適切なアプローチが必要です。

当鍼灸院では、東洋医学に基づいた丁寧な問診と脈診、舌診、腹診などの診察を行い、患者様一人ひとりの体質や症状に合わせたオーダーメイドの施術を提供しております。

歯ぎしりや食いしばりは、放置すると様々な不調につながる可能性があります。
根本的な改善をご希望の方は、ぜひ当鍼灸院にご相談ください。

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