体内の潤いと栄養を保つ鍵 「血」と「水」|鍼灸師による東洋医学・3
東洋医学から見る「血(けつ)」と「水(すい)」
東洋医学では、人間の体は「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」の3つの要素によって構成されていると考えます。
これらは単なる物質ではなく、体を構成し、生命活動を維持するための重要なエネルギーや体液、そしてそれらの流れを意味します。
今回は、その中でも「血」と「水」に焦点を当て、それぞれの役割、不調のサイン、そして日常生活でどのように活かせるのかを解説していきます。
「血」と「水」とは?現代医学との比較
まず、「血」と「水」が具体的に何を指すのかを現代医学と比較しながら見ていきましょう。
血(けつ)とは
現代医学でいう血液と似ていますが、単なる血液だけでなく、血液が運ぶ栄養やエネルギー、そして血液が全身を巡ることで得られる滋養作用も含みます。… 全文を読む