鍼灸師のこれから

鍼灸師のこれから|鎌ヶ谷市(新鎌ヶ谷)の鍼灸院

鍼灸師の問題点

鍼灸師の未来はバラ色なのか暗黒なのか…。
そんなもの知りません。
分かったら教えてほしいくらいです(^^;)
ただし、パッと思いつく問題点はいくつかあります。
鍼灸師の問題点は、数の飽和と卒後研修の不足と受領率の低さと収入の低さでしょうか。
よく言われる話ですよね。

数の飽和

鍼灸師の国家試験の合格率が驚きの低さになったと業界がざわついています。

2018年(第26回試験)
はり師 … 合格率57.7%
きゅう師… 合格率62.5%

現役のみの合格率はもう少し高いでしょうが明らかに低いですね。
合格者を減らすような難易度に意識的に移行しているという読みも聞きます。

これが何を示すかと言えば、飽和です。
鍼灸師はもういらない、ということです。
私自身は一概に足りないとは考えていませんが、ほかの複合的な問題が動かないようですと、たしかにもういらない。
他の要素に変化が出ればもっといても大丈夫な気がします。

※余談:鍼灸学生さんの中には危機感を感じる人もいるでしょうが「ちゃんと勉強すればちゃんと受かる」(=真ん中なら大丈夫で不勉強だと落ちる)くらいの合格率は維持し続けるでしょうから、あまり心配しなくてもいいのではないかと思います。

卒後研修の不足

車の免許を取ったものの車に乗っていない状態(車が買えない状態)と似ています。
公的に鍼灸を施せる人になっても、実践できる場がないんです。
職場で実践しながら覚える、というのがベターなのですが、新卒の鍼灸師をすべて受け入れられる職場環境がないのです。
結果、どう施術してよいかよくわからないまま時間ばかりが過ぎる…という悪循環に陥ります。

これは卒後研修の仕組みがない、もしくは機能していないからです。

鍼灸師を育てる仕組みがないということですが、同時にそもそも多くの鍼灸師が鍼灸できるほど患者さんがいないのです。

受療率の低さ

日本における鍼灸の年間受療率(1年間で鍼灸治療を受けたことのある成人の割合)は、おおよそ5~7%です。
ここずっと変わっていない(もしくは減少しているくらい)。
ちなみに日本における鍼灸の生涯受療率(生まれてから今までに一度でも鍼灸を受けたことのある人の割合)は、おおよそ20~30%。

そうなんです。
そもそも鍼灸を受ける人が少ないんです。
いま高齢者世代が多いのに20歳以上の国民が100人いたら5人だけ鍼灸受けるって少なすぎでしょ。

結果、鍼灸師に施術させてやれる場がないわけです。

今もすでに多くの鍼灸師が働いています。
多くは自営の形、開業鍼灸師です。
そして自営業は生涯現役です。定年退職などないので数は減っていきづらい。
その人たちが食べるために鍼灸を施しているうえに、さらに新卒が参入してくるのですから、明らかにパイが少ない。
患者さん数が少ないのに、既存・新規含めて鍼灸師同士で取り合っている構図です。

収入の低さ

以上の結果、一人の鍼灸師が診る患者さん数が少なくなり、その分収入も少なくなるわけです。
もうカツカツです。
暮らすために鍼灸を続けていけない人が続出するような事態なので、人を雇うことなどできっこありません。
厳しい世界です。
定かではないですが年収ベースで300~350万円くらいが平均でしょうか。
(毎度書きますが平均というのは数字のマジックであり平均値の人が最多層なわけではない…)

鍼灸師のこれから

たとえば、日本人(勤労世代の男性)なら…
『朝、目覚めて13分後に布団を出、2分くらい歯を磨き朝食を食べて、1時間10分かけて会社に着く。
7時間半働いたあと2時間くらいのサービス残業。
帰り道は2日に1回ほどコンビニで500円くらいの買い物をし、帰宅後は30分以内の入浴中もスマホを手放さない。
年収は520万あり、身長は172センチで、80歳くらいまで生きる。』

日本人のいろいろな平均値です。
これを読んで「あなた」の参考になりますか?

鍼灸師の問題点をあげつらってきましたが、それらが「あなた」に当てはまるわけではありません。
鍼灸師のこれからなんて「知るか!」なのです。
これは切り捨てているわけではなく、「そんなもの分かりかねますよ!」という意味です。

鍼灸師は一人ひとり大きく違います。
環境、リソースが違います。
先ほど挙げた問題点を全く問題にしない現状の人もいます。
鍼灸師として多くの鍼灸師を雇って大きく成功してウハウハな人もいるってことです。

あくまで「あなた」の未来はどうなるの?ということが重要であり、それは誰かが分析できるようなものではないです。

あなたの未来はわかりません。
私の未来もわかりませんし…(>_<)

一番大事なのは「あなたの目標」(モチベーションや使命のようなもの)です。
それを高く掲げられていれば、その分あなたの未来は明るいでしょう。

まぁ、鍼灸に関してはこれだけは言えます。
・鍼灸は奥が深くてやりがいのある仕事だということ。
・患者さんを喜ばすことができるスキルだということ。
・結果的に十分収入になる仕事だってこと。

ただし仕事としてうまくいくには「施術」だけでは足りないとは感じます。
施術のスキルを学ぶように、「商い」のスキルも学ばないと淘汰されてしまう気はします。

業界や時代の趨勢はもちろんウォッチしなきゃダメでしょうが、基本的には自分自身の問題点をクリアしつつ、学び続けて成長していきたいものです。
頑張りましょう(^^)/